現在TOKYO MX他にて好評放送中のTVアニメ『プラネット・ウィズ』のトークイベント第2弾が、第8話放送直前の2018年8月25日(土)、新宿ロフトプラスワンにて開催された。ゲストとして、原作の水上悟志さん、竜造寺隆役の乃村健次さん、熊代晴海役・ED主題歌アーティストの渕上 舞さん、少年画報社の須見武広さん、バンダイナムコアーツの湯川淳プロデューサー、司会としてアニメライターの小林治さんが登壇。土曜日のお昼過ぎ、ゲストと観客、共に飲食をしながら和やかな雰囲気の中で行われたイベントの模様をレポートする。
オカルト研究会の挨拶“ルーンヤァ!”で会場全体を一つにし、乃村さんの乾杯の発声でイベントがスタート。早速、自身が演じるキャラクターについて聞かれた乃村さんは「隆は(小山)力也さんもよくやるような役なので、『こっちが俺じゃないの?』と言われました(笑)」と第1話アフレコ時のエピソードを明かし、早くも場内は大きな笑いに包まれた。晴海について渕上さんは「見た目からして大人しくて控えめな子なのかなと思ったら、柔道をやっていて、ギャップをすごく感じました」と語った。
ここからは、印象的な場面をスクリーンに映しながら、各話を振り返っていくことに。第1話、ネビュラウェポンのデザインについて水上さんは「なるべく敵意を持たれないように宇宙人が精一杯頑張って作ったものなので握手を求める手が下にいっぱいあります」とその真意を解説。
第2話、黒井宗矢のあんまんのシーンについて渕上さんは「ここは収録を何回かやり直していましたね。リテイクというよりは阿部さん自身が納得できなかったみたいです(笑)」と付け加え、客席からまたも大きな笑い声が巻き起こった。
第3話、隆のバトルシーンについて乃村さんは「強かったので負けるはずがない流れですよね…、この時は」と切なそうにコメントし、この先の展開を知る観客の笑いを誘った。第4話、晴海の目が血走るシーンがお気に入りと語る水上さんは「今、原稿でもここら辺を描いていますが、この表情を超えられませんでした」とアニメの作画を絶賛。
さらに、トークテーマはここから渕上さんが担当するED主題歌に移っていく。渕上さんがED主題には色々な人のアイデアが盛り込まれていますと語ると、何度もリテイクをお願いした水上さんは「その節はすみません」と渕上さんに謝りつつ、「終わりの始まりのように、とにかくテンション高く終わって欲しかった」とその狙いを明かした。第4話まで終わったところで第1部は終了。
小休憩を挟み、第2部がスタート。第5話、竜造寺岳蔵役の清川元夢さんについて乃村さんは「若い頃のシーンも清川さんがやられていたので、ご本人は『大丈夫? 若く聞こえます?』と仰っていましたけど(笑)、さすがでしたね」と語った。第6話、宗矢と隆の対決シーンについて水上さんが「ネームを描いている時はカァッとなっているのであんまりよく覚えてないです。こうやってテンションで乗り切るしか尺に収まらない」と答えると、湯川プロデューサーは「水上先生は天才ですね。時代性を超えたものを見せてもらった気がしました」と熱く続けた。
第7話、中盤にしてキャラクターの過去が明かされる構成について水上さんは「描きながら考えていましたね。何となくこういう方が興味を惹くかなというセリフを入れていって、そこから逆算で全体の物語を組み立てていきました」と驚きの事実を明かし、客席のファン、そしてゲスト陣からも驚きの声が。貴重なエピソードが次々と飛び出した第7話までの振り返りが終わり、イベントもそろそろ幕引きの時間に。
最後は、ファンに向けてゲストが一人ずつメッセージを届けていく。会場にいるファン全員が第8話以降の展開に大きな期待を膨らませたところで、約2時間に渡って盛り上がったトークイベントは幕を閉じた。
〈原作・水上悟志〉
TVアニメのネームは連載形式で楽しく描いたので、頑張って皆さんも付いてきてくださるとありがたいなと。ストーリーをビッシリと描いたので、今まで楽しめたならこの先も飽きずに観ることができると思います。最後までよろしくお願いします。
〈竜造寺隆役:乃村健次〉
本当に最後の最後まで展開が読めない作品です。昭和のアニメのような、心の中から熱くなれる作品なので、ぜひ最後まで観てください。僕も観ます。今後も楽しんで観てください。
〈熊代晴海役・ED主題歌アーティスト:渕上 舞〉
こうやって直接私自身の感想を皆さんにお伝えできるのも良い機会だなと思いました。登壇されているゲストの皆さんとお話する機会はなかなかないので、色んなものを私の中に補充できたとても素晴らしい時間でした。これから気が休まる暇がないくらい怒涛の展開が続いていきますので、最後までご覧頂けたら嬉しいです。
〈編集者/少年画報社:須見武広〉
漫画担当として、アニメもすごく面白く観させて頂いています。ぜひ最後までご覧ください。よろしくお願いします。
〈 BNARTSプロデューサー:湯川 淳〉
第7話以降も最終話まで面白さが途切れずに続くので、ぜひBlu-ray BOXを予約して頂ければと思います。よろしくお願いします。